イベント概要

イベントコンセプト
次回の虹色Chaos
主催者プロフィール


10年後、20年後に「世界のSAPPORO」となる為に
新感覚アートプロジェクト 虹色Chaos


虹色Chaos主催の森嶋 拓と申します。 

まずこのイベント開催を企画した経緯ですが、元々私はプロダンサーとして札幌で活動しておりまして、その活動をしていた時に思った事が「日本(札幌)ではアートで食べていくのは難しい。」という事です。
国や市から支援を受ける事ができるヨーロッパのダンスカンパニーと比べて、日本(札幌)ではダンス公演だけで生計をたてるのは不可能に近いというのが現状です。
したがってプロダンサーとはいえ実際はインストラクター業務がメインとなり、テニスで例えますとプロテニスプレイヤーではなくテニスのコーチであるのが現状です(もちろんコーチも重要な仕事ではありますが)。


それでもまだ教える事で収入を得る事が出来るダンスは良いのですが、その他のアートになりますとそれだけで生活するのはもっと大変な事です。


そこで、私はどうしたら生活していけるようになるだろう?と考えました。
考えた末、多くの方に興味を持っていただける事かな、という結論に辿り着きました。
ではどうしたら興味を持っていただけるのでしょうか?


札幌でも演劇、ダンス、歌、バンド、DJ、ライブペイント、ファッションショーなど色々なイベントが行われておりますが、どのイベントも基本的には「アーティストが来場者にパフォーマンスを見せる」イベントです。
来場者のほとんどが、それぞれのジャンルに既に興味がある人、もしくは知人や友人だと思います。
それはそれで面白いとは思うのですが、もっと多くの方に興味を持っていただく為には「実際に会場にて自分が体験する事」が重要なのではないか?と思いました。
来場者もアーティストの一人、そんなイベントです。


例えばテルミンという楽器があるのですが、これは直接楽器に触れないで音を出すという非常に不思議な楽器です。
この楽器による演奏を見るだけでも非常に面白いのですが、実際に自分が体験してみて、どのように音を出すのか、どういうテクニックが必要なのかを理解したうえで演奏を見ると、ただ見た時よりも感じるものが多いと思います。
感じるものが多いと、もっとテルミンの事が知りたくなる人や演奏したくなる人が増えるのではないか?と考えます。


ライブペイントを見るだけではなく実際に会場にて自分でやってみて、その後に他のアーティストのライブを見学、刺激を受けた後にまた自分で描いてみるなど。
会場内でダンスや楽器、コラージュ等のワークショップを行ったりしても、また面白いかと思います。


自分で体験する事によって、視点(見る目)が変わってくる。
例えばゴルフも子供の頃にお父さんがテレビで見ているのを子供は退屈極まりないと思うのですが、自分でやるようになるとまたテレビで見るのも面白くなりますよね。
それは見る観点が多くなるからだと思うのです。スイングの仕方、パットの上手さ、プロ同士の駆け引き、精神力の強さなど。


どうしても芸術・アートというのは大衆的には
「ちょっと理解できないもの。」
「自分にはできないもの。」
と、距離があると思うのです。
デートの場所の選択肢に「今日は美術館へ行こう」という選択はなかなか出てきません。
その距離を埋めるには、莫大な予算をかけて大きなプロジェクトを打つのも手ですが、一過性のブームで終わるよりも地道にコツコツとみなさんに体験してもらって、理解してもらう事が重要だと考えます。


「アートは意外と楽しい。自分にもできるとは思わなかった。」
「他の人のアートも見てみたい。」
「この人の作品はこういうところが特徴的だ、友人にオススメしよう。」
「アートは自分の人生に潤いをもたらしてくれるもの。」
と身近に感じてもらう事により、SAPPORO市民の芸術への理解が深まるのではないかと思います。

再度欧州のダンス事情の例を持ち出しますが、ヨーロッパでは外国人ダンサーに対しても国や市などがリハーサルスタジオの提供などのサポートをしたり、失業保険のようなものまであります。これは勿論市民の税金から支払われているのですが、市民も「それでもアート・文化は自分や子供達の為に必要なもので、社会で支えるべきものだからだ」という認識があるからこそ成り立っています。
アートがSAPPOROの特色となり10〜20年後に世界に通用するプロアーティストを排出、世界中からSAPPOROのアートに触れようと人々が集まってくる。
それが札幌虹色プロジェクトの最終目標です。


虹色Chaosでは多くの来場者に体験していただく事の他に、もう一つ重要視している事がございます。それはアーティスト自身にも、参加する事により感性を高めてもらう事です。


何かとジャンルできっぱり分かれてしまうこの時代。

「私はレゲエしか聴かない。」
「僕はB系しか着ない。」
「ウチは抽象画しか興味ない。」
「俺はギャルとしか付き合わない。」
「ワシはアクション映画しか見ない。」
「おいどんはジャズダンスしか踊らない。」
「あっしはパンクしか弾かない。」

この例はちょっと極端ですが、アーティストでも自分のジャンルに閉じこもっている人は本当に多いです。
こだわりを持つのは大事だけど、いつしか狭い世界で安心、満足してしまい、誰かが決めたジャンルという枠で限界を作ってしまう、それは勿体無い事だと思います。


方法はそれぞれ違いますが、表現という枠の中ではみんな一緒。各々の表現と、その表現者達をちゃんと見て、感じて、話して。

そこから生まれる新しい自分。
Chaosから生まれる新しい自分。
新しい自分から生まれる新しいあなた。
新しい私達から生まれる新しい虹色Chaos

みんながつながれば、
それは世界平和にもつながる。


虹色Chaosでは異ジャンルのアーティストとのコラボレーションを積極的に行っていただき、お互いの感性を刺激しあい共に成長して欲しいと思います。
ダンスと書道、写真とライブペイント、楽器演奏とジャグリングなど。
出演者も、お客さんも、イベント自体も共に成長していけるイベントを目指します。


底辺を拡大する事によって、アーティストの活動の幅も広がり、虹色Chaos自体では収入を得る事ができなくても、顧客の獲得や人とのつながりを得てプロ活動への財産としていただけるのではないかと思います。








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